トラック買取で査定士が教える査定チェックポイント「内装編」
トラック買取での査定基準による査定ポイントは50ヵ所以上あります。
その査定箇所は大きく分けて「外装」「内装」「足回り・下回り」「エンジン回り」「その他」に分けられていますが、どのようなポイントをどのようにチェックするのかを事前に抑えておくことで高額査定に期待が持てます。
また、修理業者やメーカーに依頼して査定ポイントに対処する必要はありません。というのも、修理費用や清掃費用がかえてってマイナスになってしまうだけだからです。
必要最低限の少ない費用・時間で、簡単なメンテナンスを行うだけで十分に査定アップが可能です。
そこで、査定士が「内装」査定時に実際に見る査定ポイントとともに査定アップの方法をご紹介していきます。
売却をお考えのトラックを少しでも高く売るために、査定を受ける前に是非実践してください。
そのまま査定に出すよりも高額な査定額が提示されることは間違いありません。
- 車内全体の汚れ
- 車内に小さなゴミや食べカスなどが落ちていないか、全体的にキレイな状態であるかを確認します。ブロワや掃除機などを使って小さなゴミや食べカスなどを取り除いて、シートなどの隙間に詰まったゴミの除去や拭き掃除、さらに、フロアマットが標準装備されている車輌はフロアマットも査定ポイントとなりますので、歯ブラシやたわしを使ってフロアマットの汚れ落としなど隅々までキレイにしておきましょう。
また、喫煙によるヤニで天井などが黄ばんでいる場合は、中性洗剤をかけてムラにならないように丁寧にお湯で拭き上げてください。 - 喫煙による臭い・ヤニ
- 喫煙による臭い・ヤニが付いている場合はマイナス査定の対象となってしまいますので、車内で喫煙をしていた場合は、最低でも査定を受ける2週間以上前から車内での喫煙は避け、「無臭の消臭剤」を使用して車内の悪臭を取り除いてください。
また、灰皿・エアコンフィルターも重要な査定ポイントで、長年にわたるタバコの臭いやヤニが強力に染み付いています。灰皿は「重曹(炭素水素ナトリウム)」に1日以上漬け込んでおくことで頑固なヤニも落とすことができます。なお、重曹はスーパーやホームセンターで簡単に購入できる粉状の万能洗剤です。
また、エアコンフィルターは簡単に取り外すことが可能で喫煙していないのであれば埃や汚れを取り除けばいいのですが、喫煙していた場合はエアコン使用によりヤニが強力に染み付いています。エアコンフィルターは1,000円程度と安値で購入できますので、交換してください。 - シートの状態
- シートにジュースや汗などによるシミや汚れタバコ跡、ヤニ、臭いは付いていないかをチェックします。タバコ跡はどうしようもありませんが、トラックの場合シミや汚れ、ヤニ、臭いは必ずと言っていいほど付いています。
基本的に、シートを清掃する場合は取り外して水洗いするのですが、カビや臭いの発生、破損の危険性がありますので不慣れな方にはあまりお勧めできません。ですので、シートを付けたまま蒸しタオルやスチーマーでシミや汚れを浮かして取ります。
次に重曹を溶かした液体を含ませた雑巾で数回拭き掃除していきます。最後にお湯を含ました雑巾で拭き仕上げすることで、たいていのシミや汚れ、臭い、ヤニは取り除けます。 - オーディオ関係
- オーディオは純正のもの以外が取り付けられている場合はマイナス査定になってしまいます。純正品を保管している場合は純正のものに戻しておきましょう。また、例外として、人気高級ブランドの場合は、ごく稀にですが査定アップになることもあります。
- カーナビ
- カーナビ標準装備のトラックに関しての査定です。カーナビもオーディオ同様純正のもの以外が取り付けられている場合はマイナス査定となってしまいます。純正のものを保管している場合は戻しておきましょう。
また、標準装備のバックモニターの有無によっても査定額が変わってきます。 - ハンドルやメータ類
- ハンドルやメーター(スイッチ)は、触れる機会が最も多い場所で、キズや汚れ、剥げがないかをチェックします。ハンドルやメーター類をキレイに拭き掃除しておきましょう。
- エアバッグ
- カーナビ同様、エアバッグが標準装備されているトラックに関しての査定ですが、運転席のみにエアバッグが装備されているか、オプションあるいは標準装備で助手席にもエアバッグがついているかによって査定額が変わってきます。
また、ごく稀にですが、事故などによりエアバッグ使用済みのトラックもあります。その場合はエアバッグの有無以前に、事故によりフレームなどにダメージを与えていますので買取価格が付かないことも少なくありません。
しかし、トラック買取専門業者であれば事故車であっても買取可能ですので、エアバッグ使用済み車の場合は、トラック買取の専門業者を利用することが鉄則となります。 - 付属の装備品
- 付属の装備品とは「トラックに定着しているもの」「車に装備されているもの」「法律で装備が義務付けられているもの」です。発煙筒や標準装備されていたフロアマットなど、つまり購入時に付いていたものや部品が可決している場合にはマイナス査定となってしまいます。
- オプションの有無
- メーター下からでるエアバックやエアサスシート、エコロジーヒーター、リアカメラオーディオなど各種オプションが装備されている場合はもちろんプラス査定です。
まとめ
内装の査定に関しては外装のように外部からのダメージによる減額は少ないです。
しかし、何もメンテナンスを行わずに査定を受けた場合は大幅な減額となってしまう可能性もないとは言い切れません。
トータル的な査定額を上げるためにも査定を受ける前に必要最低限のメンテナンスは行うようにしてください。