トラック買取業者はこうやって稼ぐ!「薄利多売」の概要とは!?
トラックや重機等の商用車の買取が専門のトラック買取業者がどのように利益を得ているのか気になりませんか?現在では国内でも有数の大手トラック買取業者といっても一昔前までは街の専門買取業者にすぎなかった業者も少なくありません。それでは、どのように成功し、全国展開の大手トラック買取業者まで発展させたのでしょうか?
そこには、トラック買取業者が方針にしている「薄利多売」に秘密が隠されています。しかし、薄利多売とはビジネス用語になりますので、どういう仕組みになっているのかわからない方も少なくないと思います。
そこで、全国展開の大手トラック買取業者の利益と共に利用者の利益にも直結する「薄利多売」について解説していきます。
利用者の利益にも直結する?薄利多売って何!?
最近での薄利多売の象徴的な存在として、100円均一などの格安ショップが流行し、100均大手の企業が事業を拡大し世界進出を果たしています。この他にも、フランチャイズ大手などでは薄利多売が事業を成功させる重要なカギとなっており、これらの企業が薄利多売の典型的なビジネスモデルになっています。
しかし、一般の方からすれば限りなく少ない利益でどうしてここまでの成長を遂げることができたのか気になると思います。そこに薄利多売の秘密が隠されているのです。薄利多売の薄利とは、買取業者側が薄い利益で大量仕入れすることです。
また、多売とは大量売りことです。つまり、「一台当たりの利益は少ないけれど、たくさん売って稼ぐ」ことを第一に、トラック買取業者は一台に対しての利益は少ないですが、高い買取価格を提示することで大量のトラックを仕入れることができ、仕入れた大量のトラックを一度に売ることで全体の利益を増大させているのです。
買取店に売却する場合は「高く売れた」購入する側の場合は「安く買えた」と感じることで、評判が評判を呼び自然と客を増やすことができます。これは、ツイッターやフェイスブックの「いいね」や「シェア」と同じで、利用者に高く評価され世間に多く知れ渡っていくことで、利用者を増加させることにつながります。
利用者が多くなることで自然と増えるのが買取台数です。高額買取による大量仕入れ・低価格販売による「薄利多売」をセオリーにしているトラック買取業者が1台でも多くのトラックを必要としているのが、大量にトラックを仕入れる必要があるからで、トラックの買取台数を増やすためには当然のことながら、多くの利用者に高い査定額を提示して満足させる必要があります。
また、「赤字覚悟の…」や「感謝の意を込めて…」というキャッチフレーズを用いることがありますが、買取業者もボランティアではありませんので当然のことながら利益はあります。
しかし、これは決して嘘ではありません。決算時や新年度、年末年始など、通常時に比べて需要が急激に高まり、通常よりも高い利益を得ることができる時期などにこれらのキャッチフレーズを用いて、通常よりも高く買い取り、通常よりも多くの台数を確保し、大量売却することで買取業者側も利用者側も利益が増えることになります。
どんなにいい商品、サービスを用意したとしても客がいなくては何の意味もありません。トラック買取業者間の価格競争や買取合戦が激化しているのが「薄利多売」をセオリーにしているからです。
他社よりも少しでも高く買取るためにコスト削減に徹底!
薄利多売をセオリーにしている大手トラック買取業者は、他社よりも少しでも高い買取価格を提示して多くの利用者を確保する必要があり、利益を増やすためには大量販売が可能な海外への輸送コストを削減する必要があります。
全国展開の大手トラック買取業者を例として、全国各地に自社整備工場を確保し、利用者からの依頼を受けた時点から販売に至るまで全ての工程を自社のみで手掛け、中間業者を一切不要にすることで買取業者側も依頼者側からしても無駄としか言いようのない中間業者に支払う中間マージンをカットしています。
また、各地の貿易拠点に自社保有又は提携している、大型トラック100以上搭載できる大型輸送船を活用して、海外に自社で確保している営業拠点まで輸送しています。
コスト削減に徹底し、最小限のコストで最大限の利益を生み出すことで、利用者と業者側の利益に反映させています。つまり、コストなどの削れる部分を可能な限り削ることで高額買取に大きく反映することができるのです。
高く売るには複数の薄利多売のトラック買取業者に査定をかける
薄利多売をセオリーにしているトラック買取業者は、差別化を図るためにも独自の強みに違いがあり、高額買取を得意とする車種や高く売れる時期が違います。ですので、どこのトラック買取業者に依頼すれば一番高く売れるという明確な答えはありません。
トラックを売却する際に一番高く売れるトラック買取業者を探すには、複数のトラック買取業者から査定を受けて一番高い査定額を提示する業者が、自分のトラックを一番高く売れる業者です。
また、同時査定をかけることにより業者間で価格競争を行わせて査定額を上げるというのもトラックを高く売る一つの手です。