ローンが残っているトラックの廃車はできるの?最も有効的な方法
大きな事故や故障などが影響してトラックが動かなくなった場合は、修理費用が高額で支払えない、故障が多く発生して修理費用がかさむなど、廃車を考えざるを得ないことがあります。
そのようなトラックを放置し続けて重量税や駐車場費用などを支払い続けることになりますが、トラックを廃車にすることで税金を抑えたり、返納金を受けることができます。
しかし、そのトラックにローンが残っている場合は廃車にできるのか不安になると思いますが、ローンが残っているトラックはすぐに廃車にできるケースと、すぐには廃車にできないケースがあります。
そこで今回は、ローンが残っているトラックを廃車にする方法と、廃車にすることができないトラックを効率的に処分する方法について紹介していきますので、ローンが残っているトラックを廃車処分せざるを得ない状況に置かれている方は是非最後までご覧ください。
ローンが残っていても廃車にできるケース・できないケース
- まずは所有者の確認!
- ローンが残っているトラックを廃車にできる・できないは、そのトラックの「所有者」が誰になっているかによって変わってきます。トラックの所有者が誰になっているかの確認は、車検証の「所有者」という欄で確認することができます。
トラックをローンで購入した場合は、ローンを払い終わるまで所有権を留めておく「所有権保留」にて契約していることが多いですので、所有者がディーラー又はローン会社になっていることが多いです。まずは車検証の所有者欄を確認してトラックの所有者名義が誰になっているのかを調べてください。
- 銀行ローンの場合は所有権が自分!?
- クレジット系の信販会社で自動車ローンを組んだ場合は所有権保留が行われることがほとんどですが、銀行系ローンの場合は一般的に所有権保留を行わないことがほとんどです。ですので、たとえローンで購入したトラックであっても所有者は使用者である自分になっていることがほとんどです。
当然、所有者が自分になっている場合は自分でトラックを廃車にする事が出来るのですが、所有者が自分以外のディーラーやローン会社になっている場合は、当然のことながら自分の一存でトラックを廃車処分することはできません。
- 自分以外が所有者その場合はどうすれば売れるようになる
- 所有者はそのトラックを自由に使用・収益し・処分することができる権利を有する者として民法206条で定められています。ですので、所有者が違う場合は名義変更を行ってからでないと廃車処分することはできません。
もし残債務(返済が済んでいないローン)があるトラックの場合は、所有者が信販会社(ローン会社)やディーラーになっているケースも少なくありません。この場合は、使用者である自分に所有権を移す「所有権解除」を行うことが必須になります。
ここで問題になるのが所有権解除を行うには、「ローンの支払いを完了する(一括清算)」か、ローンをすぐに支払えない場合は「所有者から特例を受けて承諾を得る」必要があるということです。
- 所有者から特例を受けて承諾を得る
- 事故や災害に伴いトラックに大きな損傷を受けて、その後トラックを継続して維持、保有することが困難と判断されるような、修復不可能又は修復困難、修理費用がトラックの価値と比べて割に合わないなど、信販会社の審査や判断により廃車がやむを得ないと考えられる状態に限り、特例として所有権解除の承諾を得られる可能性もあります。
また、特例を受けるには、廃車手続きの際はトラックを解体して存在を抹消する「永久抹消(軽トラックの場合は解体返納)」手続きを行うことが絶対条件です。
もし、所有者である信販会社から特例を受けて承諾を得ることができれば、所有権は自分になりますのでトラックを廃車にすることができます。しかし、当然のことながらローン残金の支払い義務が無くなるわけではありませんので、今後とも継続してローンを支払っていく必要があります。
- ローンの支払いを完了する(一括清算)
- 所有権解除を行うには事故や災害などの特別な事情が無い限り、ローン残金全額を一括清算する必要があります。しかも、この際の一括清算は、原則的にローン残金全額を現金一括で支払う必要があり、現金一括払いが困難な場合はローンの組み換えが必要になってきます。
しかし、残ローンを他の信販会社に変更することでトラックを処分できる状態になります。この方法はいいことばかりではありませんので、メリット・デメリットを踏まえた判断が必要です。
ローンの支払いを完済するには、信販会社から特例を受けて承諾を得る場合や、ローン残額を一括返済する必要が出てきますが、信販会社からの特例を受けて所有権解除できる可能性は極限的に低いことが実情ですし、ローン残額が少ない場合は一括清算も可能と思いますが、正直言って廃車になるようなトラックにローン残額や廃車費用を支払うのは気が引けますよね。
廃車にするようなトラックやローンが残っているトラックを売却
トラックの低年式の一般的な定義は登録から7年、また、トラックの寿命は20年以上となりますが、自動車ローンは基本的に5年まで、ディーラーで扱っている最長のものでも7年と、ローンが残っているということは、まだまだ新しい年式のトラックがほとんどを占めていると思います。
そんなトラックが事故などにより廃車を余儀なくされて、新たなトラックの購入とローン残金の支払い、廃車費用の支払いに悩まされ、どう処分しようかと途方に暮れている方も少なくないと思います。
廃車にするようなトラックでも高額買取が可能な業者は存在しますし、ローンが残っているトラックでも買取は可能です。ローンが残っているトラックの場合は買取価格がローン残額を上回れば一括清算することができますし、ローン残額に追い付かない場合でも、専用債務ローンを活用して差し引いたローン残額を返済していくことも可能です。
ローンが残っているトラックを売却するのが可能であれば、廃車費用を支払う必要がなくなるうえに現金が手元に入ってくる可能性が高いです。
ローンが残っているトラックに廃車を余儀なくされている方は、トラックの高額買取が可能な「買取専門業者」のインターネット無料査定を利用して、そのトラックがどれくらい高く売れるのかを確かめてみることをお勧めします。
査定額がローン残額を大幅に上回り、新たなトラックの購入意欲が沸いてくる可能性は高いです!