トラック買取で査定士が教える査定チェックポイント「外装編」
トラック買取での査定基準による査定箇所は50ヵ所以上ありますが、トラック買取の「査定」において重要視される部分が「外装部分」です。
査定額をアップするには「保存状態が良いトラック」つまり「外観をキレイにする」ことで、そのトラックが持っている買取価格を最大限に引き出せることになります。
しかし、修理に出してまで外装部分をキレイにしようとすると修理費用がマイナスになってしまうケースが大半を占めていることが現実です。ですので、トータル的に買取価格をアップさせるには、修理業者に依頼せずに自分の手でメンテナンスを行うことが鉄則です。
それでは、トラック買取で査定士がチェックするポイントの外装部分について紹介していきますので、プロのチェックポイントと高く売る秘訣を把握して高額査定を引き出してください。
ボディー全体の汚れやキズ、ヘコミ
トラック買取の外装における査定ポイントの中でも査定士に第一印象を与える重要な部分がボディー全体の汚れやキズ、ヘコミです。また、後々第一印象が大きく影響することもありますので、しっかりと抑えておいてほしいポイントです。
「ヘコミ直しは意外と簡単」
まずは軽く全体を洗い流しキズ、ヘコミの個所を確認してください。ヘコミはどうしようもないと思う方も多いと思いますが、一般家庭にあるものとホームセンターにあるもので簡単に直すことが可能です。しかもこの方法は板金屋でも使っている方法です。
まず、ドライヤーでヘコミ部分を熱して、ホームセンターで購入した「エアーダスター」を逆噴射(冷却風)させることで、ヘコミ部分が勢いよく元の形に戻ります。
また、大きなヘコミの場合は大きな吸盤(バキュームカップ)で引っ張るだけで簡単に直すことが出来ます。なお、「エアーダスター」「バキュームカップ」については1,000円~2,000円程度で購入することができます。
また、ヘコミは簡単に直すことが可能ですが、「キズ」については、素人が下手に手を加えると減額の原因になってしまうだけですので、下手に触らずに錆落とし程度にしておきましょう。
そして、コイン洗車場などで、今まで連れ添ってきた愛車に長年の感謝の気持ちを込めて丁寧に隅々まで手洗いし、その後ワックス仕上げを行ってください。
- ボディーカラー
- 時代の流れによっても変化するボディーカラー査定ですが、当然人気色であればプラス査定です。人気色と不人気色での査定額の違いは最高で10万円前後と考えてください。
- エアロパーツ
- やはり買取査定での基本はメーカー純正パーツです。ですので、社外品パーツや改造パーツを装着している場合は減額査定となってしまいます。純正パーツを保管しているのであれば全て純正パーツに戻しておいてください。
また、トラック買取専門業者の場合は、純正パーツに戻して余った社外パーツや改造パーツも買取可能ですので、なんの心配もありません。 - ナンバープレート
- 前後左右のガラス
- 飛び石によるキズやワイパーによる擦れキズ、ひび割れなど、細かく確認するのですが、特にフロントガラスには必ず無数の小傷が付いています。
完全に修復することは不可能ですが、現在ではガラス研磨剤のコンパウンドを使用して磨き上げることで、小・中傷程度ならほとんど消してしまうことが可能です。査定額アップのためにも是非実践していただきたい項目です。 - スペアタイヤの有無
- 車体の下部にスペアタイヤが備えられていますが、スペアタイヤがない場合やスペアタイヤがあったとしても溝がない場合はマイナス査定になってしまいます。
- ラジオなどのアンテナ類
- ウインドウ、ドアの動作確認
- パワーウインドウの動作確認や、ドアのスムーズな開閉確認、またそれぞれ異音がないかを確認します。ドアの動作不良はヒンジ部分の錆や汚れを落として556などで滑りを良くしましょう。
パワーウインドウの動作不良は部品の劣化や摩耗によるもので、交換の必要があり修理費用の方が上回ってしまいますので、そのまま査定に出したほうがいいでしょう。 - 天井部分の状態
- 作業の過程で天井に足をかけたりすることもあると思いますが、天井部分もボディー同様にキズやヘコミを確認します。この場合も上記で紹介した方法で直してしまいましょう。
- ヘッドライト・テールランプ
- ヘッドライトやテールランプに破損、キズはないか、問題なく点灯するか、ということを確認しますので、ライト切れがある場合は交換しておきましょう。
ナンバープレートに付いたキズやヘコミ、変形、汚れ、塗装剥げも査定ポイントです。前後のナンバープレートをキレイに水拭きしていくのですが、塗装が剥げてしまう可能性がありますので、白い部分を中心に磨いていきましょう。
また、ナンバープレートの再製は750円程度ですので、気になるようでしたら交換してしまいましょう。
ラジオなどのアンテナ類の破損も査定ポイントです。アンテナが破損していてラジオが入らない場合は減額の対象となってしまいます。
車種によって違いがありますが、アンテナ(ロッド)は簡単に交換することが可能ですので、折れてしまっている場合は交換することをお勧めします。
まとめ
これまで査定士がチェックする外装査定ポイントについて解説していきましたが、できないことを無理に行おうとすると、時間と労力を無駄にしたあげく、変化なし、反対に汚くなってしまった、ということにもなりかねません。
無理をしないでできる範囲のメンテナンスを行うようにしてください。