車検切れのトラックは車検を通してから査定を受けた方が得?
事故や故障が原因でトラックが使用できなくなってしまったため車検を通していない、次のトラックを購入するため車検を通していないなど、諸事情により車検を通していないトラックを売却又は処分したいという方も多くおられます。
車検切れのトラックは買い取ってくれるのか?と思うかもしれませんが、トラックの専門買取業者では車検切れのトラックでも何の問題もなく買取することが可能です。
しかし、車検が切れている場合は車検を通してから売却した方が高く売れるのか、車検を通さずに売却した方がいいのか分からず困っている方も多いようです。
そこで今回は、「車検切れのトラックは車検を通した方が得をするのか!?」という疑問について解りやすく解説していきます。
車検切れに加えて事故車や故障車の場合は売却できるの!?
車検切れのトラック同様に事故車や故障車のトラックや、事故や故障、車検切れが重なっているトラックなど、どんな状態のトラックでも専門買取業者では買取を行っています。
事故や故障の影響でトラックが不動車になっている場合は、リビルトエンジンやリビルトパーツとして販売されることが多いですので、車検の有無は査定にあまり影響しません。事故車や故障車の場合でも、使用できる部品の多さによって査定額が決定されることになります。
車検を通した方が高く売れる?それとも損をする!?
たとえ車検が切れているトラックを売却する場合だとしても、多くの方が「高く売りたい」「高く売れたらいいな」と考えると思いますが、車検の有無で査定額への影響は「車検費用」以上にマイナスになることはありませんし、プラスになることもありません。
ですので、査定を受ける前に車検を通した方がいいのか、車検を通さずない方がいいのか、どちらの方が結果的に得をするのかという点に関しては、車検を受けずにそのまま査定を受けるが正解です!
例として、大型トラックの車検費用は20万円以上必要になりますが、車検を通すのに20万円かかったとしても、査定額に20万円がプラスされることはほぼ間違いなくありません。査定を通すことによりアップする査定額は15万円かもしれませんし10万円かもしれません。
その理由は、車検やメーカー保証などは付加価値として査定されることになり、車検の有無ではなく車検の残り期間によって評価されることになります。たとえ査定額をアップしようと車検を通したとしても、車検を通した日から1日でも過ぎると「新品」ではなくなってしまうのです。
格安のユーザー車検で通常より車検費用を抑えた場合はどう!?
格安のユーザー車検で通常より車検費用を抑えれば、格安車検にかかった費用よりもアップした査定額の方が上回るのでは!?と考える方も多いようです。もちろん、ユーザー車検といえども車検を通していることに違いはありませんので、車検という点に関しての査定は上がるかもしれません。
しかし、重要なのはユーザー車検で車検を通すことで、重要な査定ポイントの「定期点検整備記録簿」に整備士や整備工場からの整備・点検の記録・サインが記入されていないという点が査定に大きな影響を及ぼします。
定期点検整備記録簿には、今までの点検・整備の内容や法定点検(車検)の内容が記録されている書類で、過去の点検・整備状況を把握するために重要な書類です。
ユーザー車検は、プロの整備士が徹底的に点検・整備したわけではなく、費用を抑えるために一般の方が合格ラインを通しただけの状態ですので、的確な法定点検・整備を行っていないことによるマイナス査定になることは避けられません。
次の購入者や担当になる整備工場が点検整備記録簿に記録されている内容を元にトラックの状態を判断しますし、買取業者が再販する際にも点検整備記録簿の記録の有無によって販売価格に影響がでてしまいます。
ユーザー車検を通すと車検の有無以上に査定にマイナスな影響がありますので、高く売るためには避けるようにしてください。
査定を受ける前にトラックの洗車・清掃と必要書類のチェック!
査定を有利に導くには査定士に第一印象で好印象を与えることが大切です。直接的な査定ポイントではないとされていますが、トラックの見た目をキレイにしておくことで様々なメリットがあることが、現職の査定士や買取業者から証明されています。
また、上記でも紹介した「点検整備記録簿」や「取扱説明書(各種)」「メーカ保証書(期限が残っている場合)」が揃っている場合は、プラス査定になります。査定を受ける前にはトラックの洗車・清掃や必要書類が揃っているかをチェックしておいてください。
また、オンライン査定から提示した査定額から一切の値下げを行わず買取価格にそのまま反映することを確約している大手のトラック専門買取業者が多くありますので、今後の予定を立てるためにも、査定を受ける前に査定額をチェックして、どれだけの現金を手にできるのかを把握しておいてはいかがでしょうか。