トラック買取業者が利益を上げる経営と利用者が得られる利益！？

トラック買取業者は利益を上げるために強い経営基盤を構築しており、事故車や故障車、廃車寸前等の状態が著しく悪いトラックの買取や複数台の同時売却、豊富な支払方法など、利用者にとって大きなメリットをもたらしています。

トラックを売却するうえで利用する買取業者が得ている利益というものは、利用者にとっても買取価格を左右する非常に重要なものになります！

当然のことながら利益を上げていない買取業者は会社として存続することができないのが実情ですが、トラック買取業者は利益を上げるためにどのような経営基盤を構築しているのでしょうか。また、それにより利用者はどのような利益を得ることができるのでしょうか。

この項目では、トラック買取業者の中でも最大手と呼ばれる5社について密着し、利益を上げるために強化している経営内容や利用者が得られる利益について紹介していきます。

全国各地に経営拠点・自社整備工場の確保

トラックなどの商用車は専門性が高く、トラック買取後に整備や点検、部品取り車からのリビルトエンジン・リビルトパーツ製作には、高度な専門技術を持つ整備士が必要になり、全国から売却される中古トラックに対応するためには各地に自社整備工場を確保する必要があります。

トラック買取業者では離島や集落を含む全国各地の買取に対応するために、全国各地に営業拠点を構え、査定士や整備士、問合せ対応スタッフ、トラック輸送スタッフなど、多くの専門スタッフを確保し、買取から自社工場でのメンテナンス、販売まで全ての工程を自社のみで行うことで、中間コストを利益に計上することができます。

また、トラック買取業者では中間業者を一切必要としないことから、利用者にも中間マージンが不要といった大きなメリットがあります。

海外での経営拠点を確保

トラック買取業者では、海外での日本製トラック需要に対応するために、日本製トラック需要が特に高い新興国や経済成長の著しい東南アジア諸国を中心に海外に多くの販売拠点や整備拠点を確保しています。

また、国内から輸送する際には輸送コストを抑えるために、日本各地の貿易拠点から自社で保有している大型輸送船や提携している大型輸送船から一度に数十から数百台ものトラックを海外拠点に輸送しています。

海外に多くの営業拠点を確保していることはトラック買取業者の最大の強みであり、低年式や過走行等の国内需要が低いトラックやリビルトエンジン・リビルトパーツの多くは海外で販売されることになります。

様々なサービスを提供して多くの利用者を確保

トラック買取業者では、多くの利用者を獲得するために、出張査定無料、手続き代行、等の基本的なサービスだけではなく、買取強化車種の増加や買取強化時期の延長など、利用者を魅了するサービスを提供し、時には赤字覚悟で高額買取キャンペーンなどを実施していることもあります。

これはトラック買取業者の「人気」に大きな影響がありますので、各トラック買取業者が力を入れている事項でもあります。他社では得られないメリットを提供することで差別化を図り、一人でも多くの利用者を確保しようと各トラック買取業者が躍起になっていることは利用者にとってメリットにつながることは言うまでもないでしょう。

トラック買取業者が大きな利益を上げることで、その利益の元を提供している利用者にも利益が回ってくることになります。

利用する買取業者が得ている利益により利用者が得られる利益

トラックを売却するうえで買取業者に求めるものは第一に「買取価格」ではないでしょうか。もちろん、各種サービスや手続きの簡素化など、求めるものは多くありますが、結果として買取価格が付いてこなければ何の意味もありません。

国内のみならず海外にも販路を多く確保していることから、多くの利益を計上できるためトラック買取業者において海外販売が可能であることは必須条件とも言えます。また、中古トラック買取後の修理や部品交換、点検などメンテナンスを自社整備工場ですべて行えることから多くの費用を買取価格に反映することもできます。

海外販売が可能なことで、各種サービスを提供して利益を分散したとしても、多くの利用者を確保することでプラスにできる力を持っていることから、買取業者の利益は、「低く買い取り高く売る」ではなく、「高く買い取ることで多くの利用者を確保し、販売台数を増やす」ことでより多くの利益を生み出しているのです。

当然、多くの利用者を確保するためには利用者への利益を多く用意する必要があり、各種手続き代行や手数料の無償化、高価買取キャンペーンなど、他社に負けない各種サービスを提供する必要があります。

また、これに伴い大手トラック買取業者では買取合戦が激しく繰り広げられていることから、利用者は一括査定など利用して同時査定をかけることにより、自動的に各業者間で価格競争が行われることになりますので、買取価格が吊り上がる可能性が極めて高くなります。