廃車を考えるようなトラック・バスでも高く売ることができる!
事故車や故障車、不動車、水没車などの影響でトラックやバスに大きなダメージを受け、使用不能な状態に陥っている場合は、放置している間にも駐車場費用や税金等が必要となりますので、「早く処分してしまいたい」という方が多いと思います。
廃車寸前のトラック・バスでも廃車費用を支払ってまで処分する必要はありません。どんな状態のトラック・バスでも、普通に売却することができますし、状態によっては高額売却することもできます。
また、平成17年(2005年)1月1日に施行されたリサイクル法により、新車購入時や車検時に廃車費用を前払い済みであり、「自動車リサイクル券」を取得していると思いますが、トラック・バスを売却することで前払い済みの自動車リサイクル料金の返還を受けることができます。
この項目では、廃車寸前のトラック・バスを売却する際の注意点と買取業者の選び方、リサイクル料金の返還方法について解説していきます。
廃車寸前のトラック・バスを売却する際の注意点
たとえ事故や故障などで動かなくなったり、大きく破損しているトラック・バスであっても、トラック・バスには再利用できる部品が数多く残っています。つまり、廃車寸前のトラック・バス=価値ゼロというわけではなく、再利用できる部品がどれくらい残っているかによって査定評価されることになるのです。
インターネットで「廃車買取」と検索すると「廃車費用が全て無料でトラック・バス引き取ります」といった、「廃車」を特定した無料引取業者も多く存在しますが、当然ボランティアではありませんので、業者側に利益が無いのに廃車になるトラック・バスを引き取るワケはありません。ですので、価値があるトラックを無料で提供してしまわないように注意してください。
廃車寸前のトラック・バスを売却する場合の買取業者の選び方
廃車寸前のトラック・バスでも価値がありますので、買取業者の選び方は、廃車寸前のトラック・バスを売却する場合も、通常の中古トラック・バスを売却する場合と同じです。
また、トラック・バスの買取では、普通乗用車とは査定ポイントが違いますので、トラック・バス専門の査定士から査定を受ける必要がありますし、買取後のメンテナンスにはトラック・バス専門の整備士が必要となりますので、廃車寸前のトラック・バスを高く売るには、トラック・バスの買取が専門のトラック買取業者に依頼することが基本条件になります。
しかし、廃車寸前のトラック・バスの場合は、買取を断る業者が多いのでは?と思う方も少なくないと思います。もちろん、全てのトラック買取業者が廃車寸前のトラック・バスの買取に対応しているわけではなく、地域密着型のトラック買取業者の場合は、廃車寸前のトラック・バスの買取を断る場合もあります。
廃車寸前のトラック・バスを確実に高く売却するには、どんな地域の買取にも対応している全国対応の大手トラック買取業者を選ぶ必要があります。最近では、インターネットを通してトラック・バスを売却依頼することが主流となっていますので、インターネットを利用することで全国対応の大手トラック買取業者に簡単に依頼することができます。
大手トラック買取業者の場合は、大手中古トラック・バスオークションや大手中古トラック・バスディーラー、大手中古トラック・バス販売店との提携や、パーツ需要が特に高い東南アジア諸国を中心に海外に多くの販路を確保していることに加えて、各地に自社整備工場を構えていますので、廃車寸前のトラック・バスを高く売れる可能性が高まります。
リサイクル料金の返還方法
ほとんどのトラック・バスがリサイクル料金を支払っているのですが、リサイクル料金とは、トラック・バス廃車時に解体・破砕した後に残る「シュレッダーダスト(破片等の残さ)」処理が困難な「エアバッグ類」エアコンに使用されている「フロン類」を処理するために必要となる費用で、トラック・バスのリサイクル料金は、車種によって5,000~60,000円と、車輌サイズが大きくなるほど高くなります。
廃車手続きを行うことで使用済み車としてリサイクルされることになるのですが、リサイクル料金は車輌の最後の所有者に支払い義務がありますので、売却ることで前払いしていたリサイクル料金の返還を受けることができます。
通常は車検証にリサイクル券が入っているはずですので、リサイクル券を確認することで返還を受けることができる金額をチェックすることができます。
トラック・バスを買取業者に売却する場合のリサイクル料金の返還は、査定額に含まれる場合と、別途支払いを受ける場合がありますが、どちらも業者側がリサイクル券の代価を支払うという形になりますので、売却価格がアップすることになりますし、面倒な返還手続きを省くこともできます。
リサイクル券を紛失している方も大丈夫
リサイクル券を紛失しているからと言ってリサイクル料金の返還を受けることができないというわけではありません。リサイクル券を紛失している場合は、リサイクル券を再発行する必要があるのですが、インターネットの自動車リサイクルシステムを利用して、車検証に記載されている情報を記入するだけで簡単に再発行することができます。
最後に・・・
大手トラック買取業者の場合は、オンライン査定でトラック・バスの情報や状態を、虚偽や間違いがなく記入することで査定額がそのまま買取価格に反映されます。しかし、廃車寸前のトラック・バスをより高く売却するには、買取業者によって査定額が違ってきますので、複数のトラック買取業者から査定を受ける必要があります。
廃車寸前のトラック・バスがどれくらいの価格で売却できるのか気になる方は、一度、一括査定などを利用して複数のトラック買取業者の査定額を確かめてみてはいかがでしょうか。