トラック売却の際に必要な書類とプラス査定に重要な書類について
この項目では、トラックを売却する際に買取業者に提出する書類と、査定を受ける際にプラス査定に繋がる重要な書類など、トラックを売却する際や査定を受ける際に必要となる書類が「どうして必要になるのか?何に使用するのか?」などについて解説していきますので、売却手続きをスムーズに進め、少しでも高くトラックを売るために役立てて頂きたいと思います。
トラック売却の際に必要となる書類とは!?
トラック売却の際に必要となる書類は、基本的に「委任状」「印鑑登録証明書」「譲渡証明書」「自動車検査証(車検証)」「自動車税納税証明書」「自賠責保険証明書」の6点が必要になりますが、緑ナンバー(事業用自動車)のトラックは、これに加えて「事業用自動車等連絡書」が必要になり、計7点の書類を用意する必要があります。
しかし、「自動車検査証」と「自賠責保険証明書」の有効期限が切れているトラックを売却する方も多く、この2点については絶対に必要と言うわけではありませんが、期限が残っていて「紛失してしまった」場合は再発行する必要があります。
また、ローンが残っているトラックを売却する際は、別途書類が必要になるケースと買取業者が残りのローンを一括返済してくれるケースがあります。
緑ナンバーを含め基本的に必要となる7点の書類について
①委任状
委任状は、陸運局での名義変更に必要となる書類で、トラックの所有者である方が第三者(買取業者)に手続きを委任したことを証明する書類です。
②譲渡証明書
譲渡証明書は、所有者である方が買取業者にトラックを譲渡したことを証明する書類です。
③印鑑登録証明書
委任状と譲渡証明書には所有者の実印が捺印されているものが有効となりますので、委任状と譲渡証明書に捺印した実印の印鑑登録証明書(発行から2ヶ月以内)が必要となります。
④自動車税納税証明書
自動車税納税証明書は、トラックの自動車税を支払っていることを証明する書類で、領収印があるものが必要です。また、自動車税納税証明書が無い場合は、車検を受けることや名義変更を行うことができませんので、紛失している場合は再発行・再交付を行う必要があります。
⑤事業用自動車等連絡書
事業用自動車等連絡書は、事業用自動車の変更時に必要となる書類で、事業用トラックの名義変更を行う際に必要になります。また、白ナンバーのトラックを売却する際は必要ありません。
自賠責保険証明書や自動車検査証の期限が切れていても売却可能!
自賠責保険証明書や自動車検査証は基本的には必要となるのですが、トラックを売却する際に自賠責保険や車検の有効期間が過ぎている場合でも全く問題なく売却する事ができますので、絶対に必要というわけではありません。
また、「車検切れのトラックは車検を受けてから売却した方が良いのか?」と言う疑問を持つ方も多いようですが、車検の残り期間の有無で変わってくる金額は3万円程度です。
トラックの場合は車検を受けるのに2t車でも10万円程度は必要となりますし、車検が無くても売却する事は可能ですので、査定額をアップするために車検を受ける必要はありません。かえってマイナスになってしまうだけですので、車検が無くてもそのままの状態で売却するようにしてください。
ローンが残っているトラックを売却する際に必要となる書類!?
トラックの売却をお考えの方の中には、ローンが残っているトラックを売却したいという方も多いのですが、ローンが残っているトラックを売却する際に必要となる書類は、ローン残債が査定額を下回る場合に必要となり、査定額がローン残債を上回る場合は、買取業者が査定額からローン残債を一括返済して残りの差額を受け取ることができます。
プラス査定に重要となる書類とは!?
プラス査定に必要となる書類は、トラックの「取扱説明書」と、点検整備などの内容が記録されている「定期点検整備記録簿」です。
この2点がキチンと揃っている場合はプラス査定になりますが、これらの書類が無い場合は減点対象となり、査定額に差が出ることがありますので査定前には必ずチェックするようにしてください。
この他にも、メーカー保証が多く残っている場合は「メーカー保証書」を用意することで、さらに加点されることになります。
「取扱説明書」
特別な機能や装置の操作方法などが記載されているトラックの取扱説明書は次のオーナーになる方にとってとても大切な資料です。
また、これはトラック購入時に付属している取扱説明書だけではなく、後付けしている純正品・社外品の説明書の有無も同様ですので、査定を受ける前に全ての説明書が揃っているかをチェックしておいてください。
「定期点検整備記録簿」
定期点検整備記録簿には、所有者の変更歴や検査時の走行距離、点検整備日時、検査責任者、車体番号など、今までの点検整備の状況やトラックの基本情報が記載されており、次の購入者がトラックの状態を把握できる重要な書類です。
次のオーナーとなる方が安心して購入できるのが、定期点検整備記録簿が揃っているトラックであることは言うまでもありません。
メーカ保証多く残っている場合はメーカー保証書も必要
メーカー保証が多く残っている場合はプラス査定になるのですが、この場合に重要となる書類が「メーカー保証書」です。
通常、メーカー保証書は定期点検整備記録簿に付属されていますので、定期点検整備記録簿にキチンと付属されているかをチェックしてください。もちろん、メーカー保証が残っていなくても減点対象にはなりませんので安心してください。
また、メーカー保証が残っているトラックを売却する際は、修理を行ってから査定を受けたほうが高く売れることもありますので、トラックをより高く売るためには修理後と修理前の査定額と修理見積を照らし合わせて結果的に得をする方法を選ぶ必要があります。
最後に・・・
この項目では、トラック売却の際に必要な書類とプラス査定に重要な書類について解説してきましたが、トラックを売却する際は必要書類を揃えたりトラックの洗車や清掃を行うなどの事前準備も大切ですが、トラックが現時点でどれくらいの価格で売れるのかを知っておくのも大切です。
トラック売却後の金銭の使い道などを計画しておくためにも、まずは査定額を調べてみることをお勧めします。