ダンプの査定チェックポイントと査定額をつり上げる方法とは
当然、ダンプの査定基準でも普通乗用車同様に、年式や走行距離、人気カラー、グレード、修復歴など同じ部分もありますが、査定チェックポイントというよりは査定額のベースとなる部分ですのでどうすることもできません。
また、リヤダンプやサイドダンプ、三転ダンプなど、荷台の構成による形状もこれと同じです。ですが、それ以外の査定チェックポイントのメンテナンスを行うことで、査定額を大幅にアップすることが可能です。
査定チェックポイントには数十ものチェック項目がありますが、ダンプの査定を受ける際に査定額を大きく左右する部分を重点的にメンテナンスして査定額を上げることが可能です。
また、故障や不具合が発生している場合に、何も対処せずに査定を受けてしまうとマイナスとなるポイントもあります。
何も対処しないと大きなマイナスとなる重要なポイント
- エンジンオイルの劣化、漏れ、滲み
- エンジンオイルの劣化、漏れ、滲みがある場合は定期的なメンテナンスを行っていないと判断されてしまい、エンジン内部に様々なトラブル、故障、などの発生が懸念され大きなマイナスポイントとなります。
ですので、査定を受ける前に、オイルパンなどに漏れたオイルをきれいに掃除しておきオイル交換を行うと共に漏れ滲みが発生している場合はシール効果のあるオイル添加剤などを使用して漏れ滲みを止めておきましょう。 - ホイストシリンダーの故障、オイル漏れ
- ダンプアップを行うホイストシリンダーの故障、オイル漏れがある場合はマイナスポイントとなってしまいますので、自分で修理できるのであればオーバーホールを行ってください。
しかし、自分で修理できないのであれば整備工場で修理した方が、結果的に査定額がプラスになるのかはケースバイケースです。
メンテナンスを行うことで査定額を上げることができる部分
- 外装部分(ボディー)
- ボディーや足回り・下回りを含めた外装部分は査定チェックポイントが15以上もある重要なポイントで、ボディー全体の汚れやキズ、ヘコミが最も重要な査定ポイントとなります。
また、ナンバープレートの汚れやキズ、ヘコミもボディー全体とは別の査定チェックポイントとなりますが、内容はボディーと同様です。 - ボディーのヘコミ
- ヘコミに対しては、ボディーの金属や樹脂を熱することで軟化し、冷却することで元の状態に戻ろうとする原理を利用して、ヘコミ部分をドライヤーで20分から30分熱した後冷却スプレーを噴射することで簡単に直すことができます。
なお、この方法は板金屋も使用している方法で、板金屋はドライヤーとは違う機械を使用していますが、素人がドライヤーを使用して修理するだけでも7割以上は直してしまうことが可能です。
量や大きさにもよりますがボディーのヘコミ修理にかかる費用の数万円を浮かすことができて査定額も上げることができるので是非実践してみてください。 - ボディーのキズ
- キズに対しては、普通乗用車の査定では小さな引っかきキズが1つあるだけで減額の対象となりますが、トラック買取専門業者では小さなスリキズ、引っかきキズ程度であれば減額されることはありませんので心配ありせん。
しかし、キズが無数に付いている場合は、キズ用コンパウンドを使用して消してしまいましょう。なお、タッチペンなどで修理してもマイナス要因を増やしてしまうだけですので行わないように注意してください。 - アンテナ類
- ラジオなどのアンテナ類に破損、折れがある場合やラジオが入らない場合はマイナス査定になってしまいますが、1,000円程度でアンテナを購入できますので交換してください。
- スペアタイヤの有無
- 荷台下に緊急用に備えてあるスペアタイヤがない場合もマイナス査定になってしまいますので、スペアタイヤがない場合はダンプに合った溝の多くあるタイヤを積載しておいてください。
- 純正パーツ
- 基本的に純正パーツではなく社外エアロパーツを装備している場合はマイナス査定になってしまいます。ですので、純正パーツを保管している場合は純正パーツに戻しておきましょう。
また、トラック買取専門業者では余ったエアロパーツも買取可能ですので、査定時に一緒に査定を受けるようにしてください。 - 足回り(フレーム)
- 足回りもいくつかの査定チェックポイントがありますが、特に重要な部分はフレームの錆や腐食で、できることならジャッキアップを行ってできる限り錆を落としておいてください。
また、錆が進行して腐食が発生し穴が開いている場合は、大きな減額となってしまいますので、可能であれば溶接などで補強してください。 - 内装部分
- 内装部分の査定チェックポイントも10以上がある重要なポイントで、外装部分、足回りと合わせると半分以上の査定チェックポイントを絞めています。
特に重要な部分はタバコ臭や汗などの悪臭、シートへのジュース、汗などによるシミです。消臭剤やシミ取り剤、重曹などを使用して嫌な臭い、シミを取り除いてください。
なお、芳香剤などのきつい臭いも悪臭と同様の扱いですのでその点にも気を付けてください。また、喫煙を行っていた場合は、1,000円前後で購入できますのでエアコンフィルターの交換を行ってください。 - 購入時に付属していた関係書類の有無
- ダンプの取扱説明書やオプションバーツの説明書、カーステレオの説明書、定期点検整備記録簿など購入時に付属していた書類関係の有無も査定額に影響があります。
また、その中でも「取扱説明書」「定期点検整備記録簿」がない場合は査定額に大きく影響する場合もありますので、ダンプと別で保管している場合は、査定を受ける前に必ず用意しておくようにしてください。
以上の「外装部分」「足回り」「内装部分」の査定で重要となるポイントについて、メンテナンスや確認を行った後の査定を受ける直前に、ボディーから足周りまでキレイに丁寧に洗車して、最後にボディー全体のツヤを出すためにワックスがけを行うことで「外装部分のツヤ」に対しての査定額も上げることができて査定に万全な体制で挑むことができます。
また、査定で重要となる「外装部分」「内装部分」の簡単なメンテナンスを行うだけで、何もメンテナンスせずに査定を受けた場合を比べると、「数十万円も査定額が上がった!」というケースが多数存在します。
ダンプの査定額を上げて、より高くダンプを買取ってもらうためにも、査定前にメンテナンスを行うことと、ダンプの高価買取に特化している「トラック買取専門業者」で買取査定を受けることをお勧めします。