トラック買取時に重視される足回り（下回り）指摘が多い箇所を点検

トラック買取時に特に重要な査定ポイントとなるのが車体を支えている「足回り（下回り）」ですが、下回りはエンジンと同じくらい重要な部分で、トラック買取時の査定にもエンジン同様の影響がある箇所があり、査定士からの指摘が多いことが特徴です。

51f825d72778f9c73c4d744acb8c6a8a_s 指摘が多いという事は、多くの方が足回りについて対処せずに査定を受けてしまっていることが分かりますが、外観だけを重視して足回りを何も点検せずに査定を受けてしまうと大きな減額となってしまう可能性が非常に高いです。

そこで今回は、トラック買取時の査定時に重視される足回りの中でも指摘が多い箇所について紹介していきますので、トラックを売却する際の査定を受ける前には必ず点検するようにしてください。

トラックの足回りで査定士がチェックする項目とは

659d0659cbf39e6b13fcce9feabb805d_s トラック買取における査定士がチェックする項目には様々な箇所が指定されており、ありとあらゆる箇所の状態をチェックしますが、トラックの足回りの項目には、主に下記のようなものがあります。

■タイヤやホイールの状態
■サスペンションやショックアブソーバーの状態（車高）
■タイヤハウスの状態
■フレームの状態
■マフラーの状態
■オイル漏れや滲みの状態
■各パーツのキズやヘコミ、錆などの状態

足回りの中でも減額幅が特に大きく査定士が重視する項目とは

足回りの中でも減額幅が特に大きく、査定士が重視してチェックする項目は下記のようなものがあり、査定時に指摘が多い箇所でもあります。

足回りで最も重要な箇所がフレーム部分: 足回りで最も重要な査定箇所がフレーム部分となり、「錆や腐食」「歪み」を重視してチェックします。トラックは、はしご型のフレームの上に車体が載っているような構造をしており、剛性と軽さが求められるトラックのフレームは人間の背骨以上の重要な役割を担っていますので、エンジンと同様に重要な部分です。

「錆や腐食」

特に海沿いを走行することが多いトラックや、冬場に融雪剤や凍結防止剤がまかれた道路を走行することが多いトラックは、潮風や海水に含まれる塩分や融雪剤に含まれる塩化カルシウム、凍結防止剤に含まれる塩化ナトリウムによりフレームに錆が発生している可能性が非常に高いです。

このような道路を走行した後には必ず足回りを丁寧に洗車する必要があるのですが、洗車を怠っていたトラックは必ずと言っていいほど多くの錆が発生し、腐食が進んでいます。フレームに錆が発生している場合はサンドペーパーなどを使用して、できる限り錆を落とした後、錆止め・再塗装を行っておいてください。

また、腐食が発生している場合は、腐食の度合いによって修理費用に違いがありますが、小さな初期状態の腐食であれば2万円から4万円程度で修理することができます。もし錆や腐食が多く、多くの修理が必要な場合は、インターネット無料査定を利用して、修理を行った後の査定額が出費する修理費用を上回るのかを調べる必要があります。
オイル漏れや滲みの状態もかなり重要: トラックには、エンジンオイル・ミッションオイル・ディファレンシャルオイル・パワーステアリングオイルなど、様々な部分にオイルが使用されています。

オイルは「潤滑油」と呼ばれており、潤滑・密着・冷却・洗浄・防錆の役割を果たし重要部品が正常に機能するのになくてはならない存在です。また、滲み程度なら問題ありませんが、漏れが酷い場合は重要部品に大きなダメージを与えている可能性がありますので大きな減額になることがあります。

オイル漏れや滲みは、ゴムパッキンやオイルシール、ゴムホースの劣化が主な原因となり、漏れが生じている場合はこれらの部品を交換する必要がありますが、漏れの度合いによって修理費用が数千円から数万円まで様々です。

まずは、漏れ止め添加剤を使用してオイル漏れが改善できるかを確かめてみましょう。少しの漏れや滲み程度であればオイル漏れ添加剤で対応できることが多いです。また、オイル漏れ・滲みを止めた後は、オイル漏れ・滲みが発生していた痕跡を消すことを忘れないようにしてください。
その他に多い足回りの指摘箇所: 上記以外の足回りの査定ポイントで、タイヤの溝は残っているかスリップサインは露出していないか、マフラーとサイレンサーに錆や腐食が発生して穴が開いていないか、なども指摘が多い箇所になりますが、タイヤはもちろん、マフラーも消耗品として定義されており、査定時に消耗品は交換費用以上に減額されることはありませんので、交換を行わずにそのまま査定を受けても問題ありません。