トラックの故障や不具合は修理した後に売った方がいいのか!?
故障しているトラックや不具合が生じているトラックを売却しようとお考えの方の中には、多少修理費用がかかっても修理を行った後に売りに出した方が高く売れると考える方も少なくありません。
しかし、修理を行うことで故障部品の交換や不具合を改善することができますので、買取価格は必然的にアップすることになりますが、修理にどれだけの費用を費やして修理費用を上回る買取価格の上昇があったかどうかが重要になります。
実際に修理後か修理前どちらの方が高く売れるのかは、どの故障部品を修理するのかによってケースバイケースです。
そこで今回は、トラックの故障や不具合の種類や売却の際の修理の必要性、修理後と修理前どちらが高く売れるのかの確認方法について紹介していきます。
トラックの故障や不具合の種類と売却の際の修理の必要性
故障や不具合をチェックするには「異音」がどこから発生しているのかによって判断することができますので、まずはどこから異音が発生しているかをチェックして、どこの部分を修理する必要があるのかを確認しましょう。
◎エンジン内部の故障や不具合の発生状況をチェック
エンジンから発生する異音の種類には、アクセル踏み込み時の「ゴロゴロ」走行中やアイドリング時の「ガラガラ」「バスンバスン」「ゴー」といったものがあります。
アクセル踏み込み時の「ゴロゴロ」
テンショナーの破損、ベアリング類の摩耗や故障、又はエンジンオイルの不足の影響により、エンジン金属部分が摩耗しメタルが溶け出したことが原因
走行中やアイドリング時の「ガラガラ」
エンジン冷却に必要なウォーターポンプのベアリングが故障していることが原因
走行中やアイドリング時の「バスンバスン」
点火プラグの不具合によりシリンダーが作動していないことが原因
走行中の「ゴー」
パワステフルード(オイル)が不足しているかベアリング類の摩耗や故障、電力伝達系の不具合によるものが原因
エンジンオイルの不足は漏れによるものが多く、オイル漏れが発生している場合は様々な部品に悪影響があり、交換が必要な部品が多くなってしまいます。
さらに、オイル不足や交換を怠っていたことによる、エンジンに異音が発生している場合は、エンジン部品のどこかに焼き付きなどの致命傷なダメージを与えている可能性が高いですので修理費用がかなりの高額になってしまいます。
基本的に「異音」は末期症状で発生するものですので、各部品が悲鳴を上げている状態であると考えてください。
エンジンから異音が発生している場合は数十万円の修理費用が必要となることがほとんどです。しかし、修理を行うことで数十万円以上の買取価格アップは難しいですので、売却時にエンジンに故障や不具合がある場合の修理は必要ありません。
また、異音などを防ぐオイル添加剤なども販売されていますが、効果があったとしても一時しのぎにしかなりませんので、本当の問題解決にはなりません。
◎外回り・下回りの故障や不具合の発生状況をチェック
足回り・下回り周辺に発生する異音の種類には、エンジン高回転時に発生する「バラバラ」ブレーキ踏み込み時の「キーキー」段差乗り越え時の「ゴグーン」といったものがあります。
エンジン高回転時に発生する「バラバラ」
マフラーの腐食や破損により排気ガスが漏れていることが原因
ブレーキ踏み込み時の「キーキー」
ブレーキパッドやブレーキディスクローターの摩耗、又はドラムやブレーキシューの摩耗が原因
段差乗り越え時の「ゴグーン」
ショックアブソーバーのヘタリ、劣化、故障やオイルダンパー不足が原因
外回り・下回りから発生している異音の原因となる部品の修理は、エンジンの修理にかかる修理費用と比べると比較的安い費用で修理することができますが、故障や不具合の度合いによって数万円から十万円以上が必要になります。
専門知識と技術が無い場合は必ず専門の整備業者に相談する!
もちろん、故障・不具合の箇所や程度によって修理に必要となる金額は大きく違います。また、重大な問題が発生しているかもしれないと思っていても消耗品等を交換することで簡単に直るケースもありますし、反対に些細なことだと思っていても実際にはエンジン内部に致命的な問題が発生しているケースもあります。
上記で紹介したポイントを問題が発生している部分と照らし合わせることで、ある程度は判断することは可能ですが、問題を改善するにはトラックの修理、部品交換が必要になります。また、他に問題が無いか、問題発生箇所に関連する部分を重点的にチェックする必要もありますので、トラック専門の整備知識や技術が無いと完全に改善することはできません。
少しでもおかしいな、いつもと違うなと感じたら、早めの対処がとても大切です。これくらい大丈夫と、安易な考えでそのまま放置して使用し続けることにより最悪のケースを招くことは絶対に避けないといけません。また、ひどくなる前に直す必要がありますが、自分だけで判断してしまわずにまずはトラックを専門に扱う整備業者に相談または依頼することが大切です。
場合によっては買取業者に依頼することも検討する!
トラックは機械を作る機械のマザーマシンにより多くの主要部品を高精度につくられています。しかし、出荷時は同じ状態であっても業種や稼働時間など使用状況や保管状況によって偏った部分に負担をかけることもあり、たとえ同じ車種・メーカーであってもそれぞれが特有の性質を持つことになります。
また、トラックを一定期間同じ内容で使用し続けると同じ箇所に故障や不具合が発生することも少なくありませんが、問題が発生する速度が進行する可能性もあります。これは、問題がある部品が構成される周りの部品も同時に傷んでくることが関係していますが、細部に至る部品まで改善しようと思えばその分修理費用も膨らんでしまいます。
このまま使用し続けることが困難な場合に修理業者から見積もりを取り、修理費用以上に利益を生み出すことができない可能性がある場合は無理して保有しておくより売却して現金化したほうがいいこともあります。
もちろん、この場合に重要な判断材料になるのは修理と買取、双方の金額です。どっちにメリットがあるのかを天秤にかけ自分に最も利益のある方を選択することで、思い通りに動いてくれないトラックに対して今までもモヤモヤしていた気持ちを解消することができますし、相場以上に高く売ることができれば、新車又は中古トラックを購入することも視野に入れる事ができます。
問題のあるトラックでも高く売れる買取業者の特徴と強み
一般的に、故障や不具合が発生している場合は、大きく減額されてしまうかもしらないという不安が付きまといます。当然のことながら、どこにも問題が無く調子の良いトラックであることに越したことはありませんが、故障や不具合が発生しているからと言って、直ちに高く売れないと決めつけてはいけません。予想以上に高く買取ってくれる買取業者も多く存在します。
とは言え、高く売れる買取業者にはある特徴と強みを持っていますので、その部分を正確に把握しておかないと、高額売却の可能性を高めることができません。ご存知の方も多いと思いますが、トラック買取業界でも特に力を持っているのは多彩な海外販路を確保している大手業者です。
日本製トラックは、アジアや中国、南アフリカ、欧米、欧州など、幅広い国から高い需要を誇り、世界的なビジネス展開している大手業者は、国内と海外の多彩な販売ネットワークを最大の武器に、各国のさまざまな市場で取り引きしています。さらに、海外では低年式や過走行、故障車、事故車など国内需要が低いトラックにも高い需要があり、高値で取り引きされていることから海外販路を確保している買取業者に依頼するメリットはとても大きいです。
そして、簡単確実に高額売却を実現するには、数ある査定方法の中でも一括査定を活用することが最も有利です。一括査定を活用することで、複数の優良業者から同時査定による通常よりも高い査定額を得ることができますので、故障や不具合が発生しているトラックでも相場以上に高く売れることも珍しくありません。もし、修理か売却かで悩んだ場合は、試しに一括査定を活用して優良業者各社の査定額をチェックしてみることをお勧めします。