冠水・浸水してしまったトラックの影響と注意事項・修理費用

低気圧の通り道でもある日本では、各地で発生しているゲリラ豪雨などにより発生した冠水路や台風の影響により多くのトラックが冠水被害を受けています。また、日本は地震大国でもあり、地震による津波によっても多くのトラックが冠水被害を受けています。

88ffbc06833562eb2cdea088075489bb_s 冠水・浸水してしまったトラックには様々な影響がありますが、まさか自分の身に降りかかるとは思ってもいない突発的なトラブルにどう対処すればいいのかわからない方が多いと思います。

それでは、冠水・浸水してしまったトラックにはどのような影響があるのでしょうか？また、冠水・浸水してしまったトラックの修理費用はどれくらい必要で、保険は適応されるのでしょうか？冠水・浸水したトラックは廃車するしかないのでしょうか？

この項目では、冠水・浸水してしまったトラックの影響と冠水した際の注意事項、修理費用、保険などについて解説していきます。

冠水・浸水してしまったトラックの影響とは

fa5baec6eda39138ddc0c800c31a1ca3_s トラックはある程度の浸水や冠水に耐えられるように設計されていますが、マフラーに水が入り込むと排気ガスが排出できなくなり　エンジンが停止してしまい走行不能に陥ります。

冠水・浸水した程度にもよりますが、冠水・浸水によるトラックへの影響は、水に弱い「電気系統」に深刻な影響を与え、制御盤の誤作動やショートにより様々な箇所に故障が発生してしまいます。これ以外にも「錆」や「悪臭」の発生、シリンダー・ピストンなど主要部品の劣化や故障など、様々な箇所に多大な影響を与えます。

もしトラックが冠水・浸水してしまった際の注意事項

トラックが冠水してしまえば車内に浸水が始まりますが、この際はエンジンをすぐに停止する必要があります。そして、冠水路は自動車が走行し泥などを巻き上げていますので、非常に視界が悪く冠水したトラックの先にはどのような危険な状況になっているか分かりませんので、必ず進んできた道とは反対方向に避難するようにしてください。

また、避難する際もどのような障害物があるのか分かりませんので、一歩一歩確かめながら慎重に歩くようにしてください。

fc5ca1884affcecbd722b0ece2cfb715_s たとえ水が引いてきたからと言って一度冠水・浸水してしまったトラックのエンジンを始動することは、感電やエンジン破損の危険性がありますので、エンジンは始動せずにロードサービスなどに連絡するようにしてください。

トラックが動かなくなってしまった場合はどうすればいいのか！？

近年、巷を騒がせている集中豪雨（ゲリラ豪雨）や台風豪雨。その影響を受けた地域では、冠水路や高低差のある道路に発生する水たまりなどに直面することも少なくありません。トラックはある程度の冠水や浸水に耐えられるように設計されているとは言え、見た目だけでは測ることができない水深に、走行可能と判断して侵入した結果、車内まで浸水してしまったりエンジンが停止してしまうという最悪のケースに至ることもあります。

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また、たとえ走行できたとしてもその後エンジンに大きな支障が出るケースも少なくありませんが、自然被害は防ぎようがありません。しかし、その後トラックを使用できなくなった場合は金銭的にも大きな痛手を負うことになります。

排気管（マフラー）が水圧で塞がれる、エンジンの吸気口が水を吸うなど、本来入るはずのない場所に大量の水が浸入することによりエンジンに大きなダメージを与えます。そして、ウォーターハンマー現象が発生してしまった場合は、エンジン・ミッション共に致命的なダメージを受け、トラックが完全に使用不可能になってしまうケースがほとんどです。

また、水には特に弱い電気系統は必ずと言っていいほど大きな影響を受け、燃料ポンプの不具合や細部の至るところで錆が発生することになります。

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冠水、浸水被害を受けたトラックのエンジンを修理するには、必ずオーバーホールを行うかリビルトエンジンや中古エンジンに載せ換える必要があります。オーバーホールに係る費用は小型トラックエンジンの場合でおよそ50万円程度、エンジン載せ換えの場合はおよそ100万円程度が必要になります。当然のことではありますが、冠水、浸水の影響はエンジンだけではなく、車内やボディなどトラック全体です。もちろん、修理するか売却するかは自分で決めることですが、その他費用やその後のトラブルなどを勘案すると新たに新車又は中古トラックを購入した方が確実に効率的です。

ただし例外があります。車両保険に入っている場合は、大部分を保険で賄えるケースもあります。この場合は費用を心配する必要がほとんどありませんので、保険を使って修理してしまいましょう。もちろん詳細な保険金額は、保険会社ごとに定められていますし、状況によっても変化しますので、詳しくは自身が加入している保険会社に相談してみてください。

冠水・浸水の被害を受けたトラックを高く売る方法とは

もし、トラックが動かなくなったり、致命的なトラブルが発生した場合に、次のトラックの購入や衣食住の確保費用など売却を決断せざるを得ない場合は、できる限り高く売って少しでも多くのお金を手にしたいと考えるはずです。しかし、いざトラックを売ってお金にしたいと考えても、冠水車や浸水車は売れない、売れたとしても高く売ることは難しい、などマイナスのイメージが頭をよぎります。

98e6bcadbaee811206d5c750b673a40a_s まず初めに気になる点は、冠水・浸水の被害を受けたトラックを買取ってくれるのかということですが、これは依頼する買取業者によりけりです。

しかし、たとえ買取が可能であっても、利益を生み出せる見込みは限りなく薄いトラックとしてスクラップ程度のわずか数万円の査定額を提示してくる業者と、買取後に手を加えて多くの利益を生み出すことが可能な優良業者の二通りがあります。その査定額の差は数万円ほどのわずかな違いではありません。依頼する買取業者の違いで数十万円もの差が付くケースも珍しくありません。

日本製のトラックのエンジンは非常に耐久性が高く、たとえ大量の水がエンジン内部に侵入したとしても、消耗部品の交換や不良部品を修正し、エンジン自体を再生することができます。しかし、これを可能にするのは優れた技術を持つ整備スタッフと専用の整備工場を有していることが条件となります。

さらに、ふたたび中古トラックとして世に放ち、多くの利益を生み出すには幅広い販路を確保していることが絶対条件です。このため、冠水・浸水被害を受けたトラックを高く買取ってもらうためには多彩な強みを持つ買取業者を的確に見極める必要があります。

トラック買取業界でも特に多くの強みを持つ優良業者を的確に選別するには日本製中古トラック需要の高い海外販路と優れたスタッフと整備工場を多く確保している会社規模が需要ポイントになります。とは言え、インターネットが普及した現代では、多くの時間と時間を費やして業者選定したり、各社から査定見積を取り寄せるたりと、わずらわしい作業は一切不要です。

一括査定を活用することで、業界トップレベルの優良業者各社の査定見積りを一度に取り寄せることができますし、有効な高額売却テクニックの同時査定を併用することもできますので、一括査定を活用するだけで誰でも簡単に高額売却を実現できるようになりました。

もちろん、査定額に納得がいかなければ売却する必要はありませんし、結果通知はメールのみですので、何度でも再チャレンジすることができます。

冠水や浸水の影響を受けたトラックをそのまま長い間置いておくと故障や異常、錆などが進行しトラック自体の価値を大幅に下げてしまうかもしれません。たとえトラックを高く売りたいと考えていても、行動に移さなければ何も始まらないのです。
まずは一括査定を使って優良業者各社の査定額をチェックしてみることから始めてみてはいかがでしょうか。