トラックの基本的な車検費用と交換の可能性がある部品と費用
トラックの車検は初登録時で2年、その後1年おき、8t以上のトラックは新車の時から1年おきに車検を受ける必要がありますが、車検の際に通常の検査や消耗品の交換とは別に部品交換が必要になることがあります。
この場合は部品費用が別途必要になり車検費用に加算されることになります。
それでは、車検の際に交換の可能性がある部品にはどのようなものがあるのでしょうか?また、交換費用はどれくらい必要なのでしょうか?
この項目では、トラックの基本的な車検費用と交換の可能性がある部品と費用について紹介していきます。
▼目次
トラックの基本的な車検費用
車検はディーラーや整備工場、カーショップ、ガソリンスタンドなどで受けることができ、どこで受けるかによって車検費用に違いがありますが、一般的には下記のような料金になります。
基本整備料金 | |||
料金A(※1) | 料金B(※2) | 合計 | 2t車 | 41,000円 | 8,000円~ | 49,000円 |
---|---|---|---|
4t車 | 45,000円 | 11,000円~ | 56,000円 |
10t車 | 95,000円 | 19,000円~ | 114,000円 |
※1基本整備料・完成車検料・車検更新料
※2消耗品・ハブグリス・オイルシール・廃材処理量
自賠責保険料(12ヶ月) | ||
自家用 | 事業用 | |
---|---|---|
2t車 | 24,000円 | 35,000円 |
4t車 | 36,000円 | 49,000円 |
10t車 | 36,000円 | 49,000円 |
重量税 | ||
自家用 | 事業用 | |
---|---|---|
2t車 | 20,500円 | 13,000円 |
4t車 | 32,800円 | 20,800円 |
10t車 | 82,000円 | 52,000円 |
また、車検の検査手数料として印紙と呼ばれる切手を書類に貼付する必要があり印紙代として1,100円が必要になります。
車検費用に最低限必要となる費用は「2t車で10万円程度」「4t車で13万円程度」「10t車で21万円~23万円程度」が必要となりますが、ここからさらに交換が必要となる部品の費用がプラスされることになります。
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車検時に交換の可能性がある部品と料金
車検時には法令点検に従って検査が行われ、消耗品だけではなく劣化や破損している「検査項目」に該当する部品は交換を行う必要があり、車検費用がさらにプラスされてしまうことになります。
トラックが古くなるといろんな部品が壊れてしまい交換しなければならない箇所が多くなってしまいますが、一般的に10年以上が経過すると車検費用が高くなり15年以上が経過するとさらに高くなると言われています。
- 「検査項目」
- ・ハブO/H ・ブレーキ点検清掃調整 ・センターブレーキ調整 ・クラッチ調整
- ・各種オイル点検補充 ・サイドストリップ点検調整 ・スピードメーター検査 ・ベルト類調整
- ・冷却系統点検補充 ・ライト調整 ・バッテリー液量点検 ・排気ガス点検 ・グリスアップ 等
ちなみに、「O/H」とは、オーバーホールの略で、部品を分解して清掃しシール交換を行った後に再度組み立てを行い新品時の性能に近い状態まで戻す作業のことです。
車検時に、経年劣化や定期的なメンテナンスを怠ったことにより交換の可能性がある部品の中でも一般的に多いものは下記のようになり、これらの部品交換にかかる費用は車検見積時にすべて加算されますので全ての費用を支払えなければ車検を受けることができません。
■タイミングチェーン
1t~1.5tクラスの小型トラックでは「タイミングベルト」が使用されているものもありますが、トラックの多くが「タイミングチェーン」が採用されており、タイミングチェーンは基本的に30万kmが交換時期と言われています。
しかし、交換時期に至らなくともエンジンオイルの交換を怠っているとテンショナーの調整が限界になりチェーンが伸びてしまいます。
チェーンが伸びてしまうとエンジン内部に接触して異音の発生やエンジン不調の原因になってしまいますので交換する必要があります。
タイミングチェーンの交換費用は最低でも12万円以上は必要になってしまい車検費用がより高額になってしまいます。
さらに、チェーンの伸びによりエンジンに与えたダメージで別の部品の修理交換が必要になってくるケースも多く、高額な修理交換費用が必要になる可能性もあります。エンジン回転時にチェーンの異音が確認できるトラックは、高額な車検費用になることを覚悟しておいた方がいいでしょう。
■ファンベルト
ファンベルトはラジエーターの冷却ファンを回したり、オルタネーター(発電機)、エアコンコンプレッサ、パワーステアリングポンプなどを回すのに必要な駆動ベルトで、経年劣化や走行距離によってベルトが伸びてしまい異音の発生や様々な部品の破損・故障が発生してしまいます。
さらに、最悪の場合にはエンジンを正常に冷却できずエンジンが焼き付く可能性もあります。
ファンベルトに伸びや切れが発生している場合は交換の必要があり、工費も合わせて1万円程度が必要になります。
■タイヤ
車検時にスリップサインが露出しているタイヤは交換の必要があるのですが、トラックの場合は1台につき6~12本のタイヤを必要しており、1本3~4万円程度が相場ですので、全てのタイヤ交換の必要がある場合は工費を合わせて20万円~50万円程度が必要になってしまいます。
全てのタイヤ交換が必要な場合は高額な車検費用を覚悟しないといけません。
■ブレーキパッド
トラックのブレーキにはドラムブレーキとディスクブレーキがあり、それぞれパッドの特徴に違いがありますが、基本的にパッドの残りが3分の1程度(3mm~4mm)になっている場合は交換する必要があり、ブレーキパッドの交換費用は2万円~4万円前後です。
■バッテリー
バッテリーの寿命は長くても5年程度と言われています。バッテリーの劣化が進むと正常に充電しなかったり液漏れを起こしたりしますが、最悪の場合はスパークによる爆発を発生させてしまいますので非常に危険です。バッテリーが古くなっていれば交換の必要があります。
また、トラックのバッテリーは2個繋がっているものが一般的で、普通乗用車の約3倍から4倍と高額の費用が設定されていますので、2tトラックのバッテリーを2個交換した場合は最低でも5万円以上の交換費用が必要になります。
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車検費用が払えない・車検費用がもったいないと思った方は
上記で紹介したもの以外にも部品交換が必要となるケースもありますが、これらの部品交換は経年劣化やメンテナンス不足により全てが重なることも少なくありません。
その場合は中古トラックを購入できるほどの高額になることも少なくありませんが、車検にそんな高額な費用を支払うのは正直言ってもったいないと思いませんか?
さらに、古くなるにつれてより高額な車検費用になっていきますので、古いトラックを売って新車あるいは良質な中古トラックを購入したほうが得することは間違いありません。
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